建物の間取りと同じ様に、庭にも使用目的によって間取を考える必要があります。 近頃の住宅では、庭石や流れや灯篭を配した鑑賞本位の庭よりも、子供の遊び場、 菜園や果樹やバーベキューの炉などで実用性を持たせた庭が一般的です。 庭作りのプランには、敷地の高低、排水、大きな道路や高い建物がそばにある、 海が近いといった環境条件や、日当たり、風通し、土壌性質などの立地条件も 考慮することが大切です。 |
和風住宅から洋風住宅への建て替えにともなう改造庭では、和風の庭に使っていた 材料をうまく生かすことが重要となポイントです。 壁泉として使っていた青石を打ち直して壁面とし、燐家からの落ち着いた雰囲気の 目隠しとして再利用ています。 また、和室前の沓脱石も既存の石を生かしたもので、少し多すぎるため錆砂利洗い 出しで雰囲気を和らげ、洋庭にうまく溶け込むような工夫がなされています。 |
現代の都市型住宅での庭作りには、狭範囲のスペースの中で高低をうまく利用した 庭園プランが大切です。 1階に車庫、2階に玄関を設けた構造、そして敷地いっぱいに建つ都市型住宅です。 建物にそろえた白い吹き付け仕上げの堀を生かした階段でコンパクトにつないぎ、 車庫上部のフラワーボックス、階段脇のサツキの植え込みは単調さを補う役目を果た しています。 |